作者の辿ってきた道
Candelico
ACA キャンドル協会準会員
ACAアートキャンドル協会 フラワーベーシック修了
ACAアートキャンドル協会 フラワーアドバンス修了
Candle.Vida キャンドルアーティストプログラム修了
三重県生まれ。
中学に入学と同時に
顔や体型など見た目を理由に
クラス中からいじめを受け、耐えきれず不登校になる。
それまで気にしたことのなかった自分の顔が、コンプレックスになる中
可愛いければを世の中の風当たりってよくなるの?、と化粧の練習を始める。
引きこもり時間は全てメイクの練習に捧げるほど没頭。
その甲斐あってか、コケシのそっくり縄文顔から
ぱっちり二重の今時ギャル風にメイクで変身できる術を身につけた。
高校時代も引きこもりは続く
引きこもりの為、唯一の娯楽であったテレビ。
毎日欠かさず見ていた
14時のワイドショー内の
『奥様変身』コーナーが大好きだった。
これによって私の目指す道は変わっていった。
プロの手によって、美しく変身する過程
それはすごいテクニックの数々で、もちろん目を引いて好きだったが
何より好きな瞬間は
ご主人やお子様とのご対面シーン
自信なさげだった奥様が
プロの手によって生まれ変わり
自分に自信を持てて、キラキラした笑顔で登場する瞬間。
見た目だけじゃなくて、心まで生まれ変わっている瞬間を見て感動していた。
メイクで女性は変われる、自信を持って自分を好きになれる。
私と同じように容姿で辛い経験をしている女性はいるはず。。。
そんな人を助けたいと思い
ヘアメイクの学校へ。
その後、小さなブライダル会社の
ドレスコーディネーター兼メイク担当として働く。
メイクを担当させてもらった女の子からの
「メイクで綺麗にしてもらって嬉しいけど、落としたら元の凸凹の肌に戻っちゃいますよね。。」
との一言から
塗るだけでは解決できない問題に気が付く。
その時の悲しそうな表情と言葉に、何もしてあげられない自分が情けなく
メイクで隠すだけでなく
本来の肌そのものを美しくする術を知りたい!と
考えた末、審美であるエステティック業界へ転身。
エステティシャンとして
現場で日々フェイシャルエステ、痩身、脱毛、タラソテラピー等を学ぶ。
エステティシャンの仕事も慣れた頃
常連様からの
「ストレスから来る、背中や胃の痛みはここでは治らないね」
の言葉から
ストレスの緩和には何ができるのか?
今知っている技術では対応しきれない内面ケアの問題に気がつき
ストレスケアのため、精神面のケアは何が出来るのか
新たな道へ進むきっかけとなる。
1年ほど答えを探していく中の出会い
『五感を整え、体と心、魂を整える』 究極のリラクゼーション
バリニーズトリートメントに出会う。
そしてバリニーズ専門の大手スパ会社へ入社。
現地バリ人から本場のバリニーズテクニックを徹底して学ぶ。
日本一に輝く大手スパ会社だったこともあり
お客様はセレブが多くマナーや技術、所作に厳しい業界。
いつも緊張感あるプレッシャーの中
負けるもんかとプライドがどんどんと高くなっていくのでした。。。
ある時
配属先のホテルチームにて
無料でハンドトリートメントを提供するキャンペーンを打ち出す。
(この技術が無料で受けられるのだから、予約殺到のはず、、、!)
と自信しかなかったが
ホテルにチェックインされた方にお声かけをしていくと
半分ほどの女性に断られることになる。
それはご年配の女性が多く
「やってほしいけど、、、
こんなシワシワの手、見せるの恥ずかしいから、、、やめとくわ」
と手サッと服のそでに隠してみえて
そんなことを気になさらないでください
引け目を感じさせてごめんなさい
と申し訳ない気持ちでいっぱいでした。
これがきっかけとなり
本当に疲れている人に手を差し伸べられない状況に気がつきます。
みんなに分け隔てなく癒しを提供したかったのに
いつの間にか、『日本一のスパにいる一流セラピスト』
とお高くとまってしまって
それがお客様にも伝わり、こころの壁が出来ている事実に気がつきました。
胸が痛んだと同時に
今一度自分の仕事にかける想いについて
原点を振り返りさせていただく出来事となりました。
その数日後に
自身が、腰を痛めて立ち寄った、近所の接骨院。
ドアを開けたそこには
おじいちゃん、おばちゃん、子供まで
様々な年代のみんなが
笑顔で気兼ねなく訪れていた光景。和気藹々とした場所が目に飛び込んできて
衝撃を受けたのでした。
『自分が今いる場所との温度差』
私が本当にしたいことは
年齢関係なく、性別も収入も分け隔てのない
疲れている人がみんな訪れることのできる環境だ
と思い出すことになりました。
・本当に辛い時に、立ち寄ることのできる、高すぎない手ごろな価格
・気張らずラフな格好で行けるカジュアルな場所
(スパなら、来訪するために着飾らなくてはならないし
1回あたりの金額も2万円は超える)
体が悲鳴を上げている時に、わざわざお化粧して
ドレスコードに引っかからない洋服を着ていくのは、なんだか違う
本当の癒やしとは、、、なに?
色々とひとり悩みました。
今いる場所では私の想いとはズレがあることに気がつき
転職。
たくさんのお店に面接へ行き、自分のビジョンをお話し、共感してくれる方はいないかと
探し続けました。
そんな先に出会ったお店は
お客様を楽にするために努力を惜しまないお店.で
仕事で疲れる男性から主婦、年配の方から
その孫の代まで、垣根なく幅広い年代が訪れます。
価格もリーズナブルだからこそ、根本の疲労改善に再訪しやすく
まるで家に帰ってきたかのような温かい雰囲気で
みんなジャージやサンダル
なんならパジャマできたりします。
そんなラフな格好でも、実は企業の社長さんだったりして。。
どんな立場の人も、みんなが肩肘はらず行けるお店。
お店のみんな、お客様、そしてその地域の人々まで
関わるみんなあたたかくていつも笑顔です。
心温まる人、場所との出会いに毎日感謝しています。
10代のころ、いじめで不登校になり学校には行っていません。
みんなが通る青春らしき道を通ってこなかった自分でしたが
その人生だからこそ
人を助けるための術を求めてここまでやってこられました。
自分の中でセラピストとしての旅にひとつの区切りがつきました。
居場所を見つけたからです。
新たに自分にできること
そして子供のころから好きだったこと、
得意なこと。
それは手を使うこと
表現すること
この先は新たな作品作りと提供
まだ駆け出したばかりで未熟ではありますが
疲れている誰かのお役に立てたらと思います。
少しでも多くの人がゆとりある時間を持てますように